2005/07/27

かぶ

小噺

あたしと一緒に寝たい藍夏さんは、勉強机に
座っているあたしをひっこぬいて、布団へ
連れて行こうとします。

うんとこしょーーどっこいしょ。
藍夏さんがあたしをひっぱりますが、まだまだ
あたしは抜けません。

藍夏さんが杏夏さんに助けを求めました。
「きょうかぁーー あいかをひっぱってーーー」

杏夏さんは藍夏さんを引っ張って、藍夏さんが
あたしを引っ張って。

うんとこしょーー、どっこいしょ。
まだまだあたしは抜けません。

うんとこしょーー、どっこいしょ。
まだまだまだあたしは抜けません。

うんとこしょーー、どっこいしょ。
まだまだまだまだあたしは抜けません。

・・・・・きりがないので布団まで行ってあげることにしました。。

PS
昨日の晩御飯
外食でした。

2005/07/23

プライドか気遣いか

小噺


いとこと旅行にでかけたときのこと。

ちょっとあたしと妻さんが離れることになり、藍夏さんと杏夏さん
をいとこをに預けることになった。

旅行先でのちょっとした遊び場でのことだったのでそんなに
気にせず、二人をあずけて30分くらいして戻ってきた。

そこで、、、
「杏夏ちゃん、さっきものすごい勢いで転んだのよ」
「あら、どうした?」
てっきり大泣きして、困らせたのかと思ったのだ。
すると
「それがね、すぐに大泣きしたので『大丈夫?』って駆け寄
ったらけろっとして『うそなきだよぉ』って言って走り出したの」



やろぉ?って思ったのもつかのま、すぐに
「でもね、、腕からは結構血がでてて、だいぶ痛かった
と思うんだけど・・・」
杏夏さんを見ると確かに腕から血が流れたあとがある。

あらだと、相当痛かったと思う。

なんで杏夏さんはすぐ嘘泣きといってとぼけたのだろう。。。

あたしは、なんとなく分かったような気がした。

おそらく杏夏さんなりに気を使ったのだろう。

あたしが離れるとき、結構しつこく
「泣いて困らせないでね」
と言ったから。。


相当痛かったはずなのに、、、、、。
一瞬いつものとおり泣いてしまったけど、杏夏さんはすぐに思
い出して、泣き止んで、さらに気を遣わせまいと、嘘だと言った。。。

がんばったなあ、杏夏さん。。。

そこは泣いてもいいんだぞ。

PS
昨日の晩御飯
外食です。

2005/07/19

結婚したら・・・

小噺

テレビで結婚式のシーンがあった。
父親が子供と離れることに嬉しいような悲しいような
顔をしながら嘆いていた。

それを見ながらあたしが杏夏さんへ
「杏夏、杏夏も結婚したらみんなと離れて
だんなさんと暮らすんだよ」
「え? みんなは?」
「別々だよぉ。二人っきりになるんだよ。それは
それで楽しいと思うよ」

少しばかり考えてから、杏夏さんがいきなり泣き出した。
「どーーしたのさ!」
「だって、だって、○○(あたしの名前)がかなしい
こというからぁ!」

まだ早いのかこの手の話は。。

同じフリを藍夏さんに。
「結婚してもいっしょに暮らす?」
「えーーーー、けっこんしたら別々にくらすよぁ」

自分の部屋がもちたい藍夏さん、あっさりとしてました。

PS
昨日の晩御飯
・外食でした。

2005/07/16

今度とおばけ

小噺

杏夏さんがおなかを壊しているのに
ケーキを遠くに行きたい言い出した。

「ねえ、おうちばっかりでつまんない。さんりおぴゅー
ろらんど、にいこうよぉ」
いきなりそこかい。。
「無理だよ。今度いこうね、」

すると杏夏さん、一回自分の気持ちを溜めてから、、
「こんどっていって、こんどがきたことないじゃん!」

今度とおばけは出たことなし

PS
昨日の晩御飯

・アジの干物
・豚の生姜焼き
・厚焼き玉子
・冷奴
・サラダ

制作著作 あたしです。

2005/07/13

思いやり

小噺

おなかを壊した杏夏さん。
食べるものはうどんばかり。

その余波で、お風呂上りのアイスもおあずけに。。

見かねた藍夏さんがこっそり何かを耳打ちしている。
だいたい話の内容は見当がつく。

「藍夏、杏夏にあとでこっそりアイスあげるっていってるんでしょ?」
わざとらしくドキッとした表情をしてこっちを見る。

「かわいそうなーとおもって」
「かわいそうなのは、アイスを食べて下痢になる杏夏だよ」

分かっているけどやめられない、、まだまだ子供の食いしん坊姉妹。

PS
昨日の晩御飯
遅かったので別飯です。

2005/07/10

気が付いてる、こいつは

小噺

家族で外食をして、その帰り道。

あたしと杏夏さんは早いけど、妻さんと藍夏さんは
なかなかこない。

業を煮やした杏夏さんが
「きみたちーーーー、はやくきなさいーーーーー」
と呼びかけた。

それを聞いていた通行人が
「わぁぁ、かわいいー」
とすれ違いざまに言った。
気のせいか、その瞬間杏夏さんの動きが止まった気もした。

しばらくしてから、杏夏さんに
「杏夏、かわいいって言われてたね」
というと
「え? いつ? だれが?」
とごくごく普通に言った。

あたしもごくごく普通に
「杏夏、聞こえてたでしょ?」
「・・・・・うん・・・・。」

そうらしい。。

2005/07/08

蛾とバッタ

小噺

杏夏さんが玄関で見つけた虫を指差し
「あれ、なあに?」
「あ、蛾だよ」
「が、じゃないよ、」
じゃあ、何で聞くんだよと思いつつ
「なんなの? あれは?」
「バッタだよ」
「・・・・・・」

色も違う、形状も違う、動きも違う。
ケンカ売ってのか。

「杏夏、あれは蛾だよ、知ってるよね?」
「ちがうよ、バッタだよ、みどりだったもん」
おいおい、緑色の物体なんぞ、欠片もねーよ。

「白でしょ。」
「じゃあ、、、、とんぼだよ」
「・・・・・・」
バッタはもういいのか。。白だとなんでトンボだ?

「杏夏、、あれは蛾だよぉ」
「が、、ばった、、、トンボ、、、」
呪文のようにつぶやいた後、くるっとこっちを向いて
「バッターーーーーーーーーー」
と言って逃げていった。。。

脈絡、無し。

PS
昨日の晩御飯
・マグロの刺身
・マーボ卵らしきもの
・サラダ
制作著作 妻さん

2005/07/05

からむーちょ、発見

小噺

夜、一人でビールとお菓子でもと思い、台所へ。
隣が子供寝室なので、起こさないようにガサゴソして
いると、

「だれ! そこでおかしさがしてるの?!」
杏夏さんの鋭い指摘が。

あたしはすばやく近くのトイレに隠して、何食わぬ
顔で、杏夏さんのところへ。

「どしたの?」
「いま、おかしさがしてたでしょ! 」
「うんにゃ。ほら、何ももってないよぉ」
杏夏さんは疑わしげに、あたしの体をまじまじと
見た。

そして、あきらめたように布団へ戻り、ちょっとすやすや
モードに。。

あたしは眠そうな杏夏さんを寝付かせつつ、、
「お休みぃ」
と言って離れようとすると
「トイレのからむーちょ、たべてもいいよ」
杏夏さんはそういってちょっとだけ、笑った。

PS
昨日の晩御飯
・遅かったので別飯です。

2005/07/04

子供はどっち

小噺

電車の中で。

4人がけの椅子で、藍夏さんと杏夏さんが、どっちがあたし
の隣に座るかでちょいもめた。

最初、進行方向に向きたかったから、杏夏さんの
隣に座った。
すると

「あいかのとなりじゃないの!?」
あたし大好きっ子の藍夏さんから指摘が。

すると、杏夏さん
「ちょっとだけなんだからいいでしょ」
「やだやだ」

あたしは小さい声で
「きょうかあ、交代で座ることにするね」
杏夏さんはちょっと肩を上げるようなしぐさをして
「しょうがないなあ、おねえちゃんはこどもなんだから」
半笑いの3歳児。

藍夏さん、言い返してやれ!
「そうでーす、こどもですよぉーだ。ほらほら、来て○○(あたしの名前)」
合理的だなあ、藍夏さんは。。。


PS
昨日の晩御飯
遅かったので別飯です。

2005/07/03

うそつくから

小噺

藍夏さんと杏夏さんがケンカ。

どっちが先かは分からないが、ちょうど
藍夏さんがたたいたところで、引き離した。

「きょうか、やりかえしする!?」
「だめだよ、きりがないから」
あたしはこれで収めようと思ったけど、叩かれ
終わりの杏夏さんは我慢できない。

「じゃあ、○○(あたしの名前)がやりかえしして」
「分かったよ、、、。」

仕方なく、藍夏さんと向き合い、デコピンをすることに。

でも藍夏さんも心得ていて、素直におでこを差し出す。
あたしがやる訳ないと思っているから。
そりゃそうだ。


「きょうかぁ、目をつぶってて。おねえちゃん、叩かれる
の見られるのヤダと思うから」
目を瞑らせて、そのうちにすばやく叩くまねだけしよう。

でも、杏夏さん、目を瞑らず
「やだ! やるフリしておしまいだから」

さらに上をいった・・。


PS
昨日の晩御飯
遅かったので別飯です。